パーソナルジムの税金④飲食代はどこまで経費になる?

パーソナルジムを9店舗展開している、税理士の岩沢です。

飲食代のレシート、どう計上していますか?

「知り合いと飲み食いしたレシートは、すべて交際費で経費に落としてます!」

という方も少なくないのですが、

もちろん無制限に経費になることはありません!

それだけでなく、『ただレシートがあるだけ』でもいけません。

どのような飲食代が経費になるのか、

またどのように資料を整理していけばよいか、お話したいと思います。

 

目次-Contents-

経費に落とせる飲食代

ザックリ言ってしまえば、『事業に必要な飲食代』のみが経費になります。

「あいまいだな…」と思ってしまうかもしれませんが、

所得税法37条にそうとしか書いていないため、

このようにふわふわした表現しかできず、

自分が「これは仕事上必要な飲食だった!」といえる支出だけを経費にするイメージです。

 

パターン別に見てみましょう。

 

自分ひとりの食事代

これは経費に落ちません。

「仕事するためのエネルギーなんだ!」と主張したい気持ちは分かりますが、

これは「生活の一部でしょ」ということで、経費性なしと判断されます。

 

自分ひとりのカフェ代

基本的には、カフェで仕事をしたとしても経費には出来ません。

税務署からすると、ひとりでカフェにくつろぎに行ったのと区別が付かないからです。

例外的に経費として認められるケースは、

・自宅近くで工事をしていて騒がしく集中できないため、やむなくカフェで仕事をした。

・オフィスのWiFiが故障して仕事ができないため、やむなくカフェで仕事をした。

というような、やむを得ないケースです。

基本、「ひとりでパソコン作業するなら会社/家で仕事しろよ」ということです。

 

従業員と飲みに行った

打合せや慰労のために従業員に食事をご馳走した場合は、経費となります。

「会議費」や「福利厚生費」として経費に計上することが多いです。

なお一般的に打ち合わせは事務所でやりますし、

慰労会はそうそう頻繫に開催されるものではありませんので、

あまりに回数が多いと、経費性がないと判断されます。

 

顧客や見込み客とカフェで相談した

これは立派な仕事ですので、経費になります。

「会議費」の科目を使います。

 

顧客や見込み客を酒席で接待した

顧客との関係性維持・顧客獲得のための仕事として、経費になります。

 

家族や友人と飲みに行った

いくら夫婦で役員をしていたとしても、家族との食事は生活の一部のため経費にすることは難しいです。

友人との食事も基本的にはNGですが、

仕事に役立つ有用な情報交換が会合のメインテーマだったり、

業務であると胸を張って言える場合は、経費に計上可能です。

 

ただ領収書を保管するだけではダメ!

ここまで、タイプ別に飲食代が経費になるか見てきました。

ここで注意していただきたいのは、

いくらそれが業務上の飲食で経費になる支出であっても、

レシート/領収書を取っておくだけでは経費にならないのです!

では何をする必要があるかというと、

それは以下の事項をレシートの余白に書くか、エクセル等にまとめておく必要があるのです。

①年月日

②店名

③金額

④接待相手の会社名

⑤参加者全員のフルネーム

⑥目的

 

①~③はレシートに書いてあるので、④~⑥をレシートの余白に書きましょう。

面倒でも、ただレシートがあるだけでは、

「プライベートで飲みに行っただけなんじゃないですか?」と

税務署から突っ込まれ、何もメモがないと自分でも思い出せず、

最悪の場合は経費から除外されてしまいます。

一日の終わりに、各レシートの余白にメモしておきましょう。

 

領収書とレシートはどっちが必要?

飲食店で領収書をもらっている人をよく見かけますが、

実はレシートの方が証拠力が高いといわれています。

領収書は但し書きでちょちょっと内容が書かれているだけか、

何も書いていない場合も少なくありません。

レシートは注文内容がすべて記載されているので、

取引内容が詳細に記録されているということで、

税務調査対策としてはレシートで十分、むしろレシートの方が良いです。

 

もちろん、接待相手の会社名や全員のフルネームはレシートに印字されないので、

そういった不足事項は自分で余白に書き足します。

 

まとめ

飲食代の経費処理の方法についてお話ししてみました。

豪快な方が多い(?)トレーナー陣は、

ガンガン飲食代のレシートを経費にしてしまっている人も多いと思います。

レシート余白への必要事項の記入は忘れがちなので、しっかり対応するようにしましょう!

職業柄お酒を控えている方や、

そもそも接待相手であるトレーニングのお客様と飲み食いするのは多くないと思いますが、

業務として飲食店を利用した場合は、こちらの記事を確認してみてください。

 


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