パーソナルジムを9店舗展開している、税理士の岩沢です。
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銀行からお金を借りてパーソナルジムを開業する?
パーソナルジムを開業するには、もちろんお金がかかります。
内装工事やトレーニングマシン、物件の初期費用などなど。
自己資金で始めるのも良いですが、
私は開業時に銀行から借りておくべきと考えています。
なぜ開業時に銀行からお金を借りるべきか
①赤字になってからでは、貸してくれないから
普通、銀行からお金を借りる際は厳重な審査が入ります。
当然、銀行としては大切なお金を貸すので、返してくれる相手でないと困るからです。
2期以上赤字であったり、税金が未納であったりすると、
融資を受けるのは難しくなります。
最初は大丈夫だと思っていても、何があるか分からないのが事業経営です。
「融資のことを考えるのは赤字になってからでいいや…」と悠長に構えていても、
いざそういう状況になるとお金を借りるのは相当難しくなります。
こうした銀行の姿勢から、こんな言葉が生まれました。
「銀行は晴れているときに傘を差しだし、雨が降ったら傘を取り上げる。」
②開業時はとても借りやすいから
開業時はこれまでの『実績』がありません。
実績がないと審査をする材料がないから、借りられないのでは?
そう思っている方がいるのですが、そうではありません。
「日本政策金融公庫」という政府系の金融機関が、
スタートアップを支援するための融資制度を用意してくれているのです。
地域経済の発展寄与という使命を持つ「信用金庫」も、創業時の強い味方です。
創業時の融資は『実績』ではなく、『事業計画』によって判断をしてくれます。
融資の審査書類として事業計画書をまとめる必要があり、
少々時間がかかって苦手な人には苦しい作業かもしれませんが、
自分の事業を改めて見つめ直す良い機会だと思って、真剣に取り組んでみてください。
③お金があると腰を据えて事業に取り組めるから
たとえそのお金が借入金でも、手元にキャッシュがあることで心に余裕が生まれます。
実際、手元にキャッシュがない時は金策の事ばかり考え、
建設的な思考が出来なくなるそうです。
もちろん、無理な借入れや消費者金融等の利用は避けるべきですが、
日本政策金融公庫など信用のおける金融機関からは、
出来るだけ借りておくと良いと思います。
開業時に借りやすい金融機関
日本政策金融公庫
融資に専門特化した金融機関で、ATMや窓口がありません。
融資を受ける際も公庫の預金口座を開設するわけではなく、
ほかの金融機関の口座に振り込んでもらい、
そこから毎月返済額が引き落とされていきます。
地元の信用金庫
信用金庫は活動範囲を制限されており、
地域のビジネス活動を支えるという重要なミッションが与えられています。
そのため、中小企業や個人事業主がお世話になることが多い金融機関です。
借りやすい状況をつくってから審査へ
いくら日本政策金融公庫が創業時に借りやすいからといっても、
絶対に借りられるわけではありません。
もちろん、しっかりしないと融資の審査に落ち、お金は借りられません。
創業融資を受ける際に必要なポイントを3つまとめたので、
しっかり準備して取り組みましょう。
①自己資金を積んでおく
「自己資金なしでも借りられる!」とうたわれている融資商品もありますが、
やはり自己資金はあった方が審査に通りやすいです。
金融機関も、お金を返してくれるであろう事業者に貸したいからです。
出来れば、受けたい融資額の3割ほどを用意しておくと良いでしょう。
1千万円を借りたいのであれば、300万円ほどは貯めておきたいところです。
②未経験での開業は厳しい
パーソナルジムでの勤務経験を経ず、
いきなり自身のパーソナルジムという城を持とうという
猛者はあまりいないかもしれませんが、
融資を受けるにあたっては2~3年の勤務経験があった方が審査にはプラスです。
まったく未経験に事業をする人に、
多額のお金を貸すのは金融機関としても大きなリスクを感じるためです。
③事業計画書はしっかり作りこむ
融資の審査資料として提出する「事業計画書」。
書類作業が苦手な人の中には、つい適当に済ませてしまう人もいますが、
これは審査の結果を危うくしてしまいます。
この事業を成功させるんだという熱意ももちろん大切ですが、
しっかり論理的に記入することも忘れてはなりません。
どうしても苦手な方は専門家に任せても良いですが、
内容はしっかり把握しておきましょう。
審査で銀行の担当者から質問を受けるのはあなたなので。
融資の申込み方法
最寄りの支店に電話して「融資を受けたい」と相談してみましょう。
もしくは、窓口で直接の相談も最初から受けてくれるところも多いです。
お金が振り込まれるまでの期間
融資の相談から申込み、審査、実際の振込まで、1か月程度かかるのが平均です。
まとめ
パーソナルジムは初期費用や毎月の経費が比較的少ない業種ですが、
突発的な出費などに備えて、「借りられるときに借りておく」スタイルが良いと考えています。
特に使い道がなければ、そのまま預金口座に置いておいて構いません。
(預金残高が増えて気が大きくなるかもしれませんが、不要な支出は避けてください笑)
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