「目指せ年収1,000万!」とか、「〇〇で儲ける!」など、お金を増やすノウハウを紹介する書籍はたくさん書店に並んでいるけど、その稼いだお金をどう使うかについての本はあまり見かけません。

お金を貯めることは大好きだけど、お金を使って何をするか?ということを多くの人が考えられていないのではないかとの問題提起です。

お金はタンスにしまってしまえば、何も役に立たない。しかし、投資に回して会社を応援することでお金が社会で循環し、新たな価値が生まれ、経済が活性化する。経済は互恵関係であり、周りとの関係で私たちの生活は成り立っているということや、株や投資信託は単に自分の金融資産を増やすことだけが目的でないことを再認識できました。

これから投資を考えている方はもちろん、まったく投資に興味のない方にもおすすめの本です。

 

以下、備忘のため参考になった記述を箇条書きでメモ。

  • 日系投資信託会社では担当者の運用成績と給料が連動しないので、運用者がリスク回避的になりインデックス銘柄しか調べようとしなくなる。顧客目線で成長企業銘柄を調べる人はほとんどいない。
  • 経済社会で存在価値のない人などいない。赤子は自分でお金を稼ぐことは出来ないが、ベビー用品をつくる会社など、赤子がいるだけで成り立っている会社がいるから。
  • ただ安さを求める消費者にも、ブラック企業が横行する現状への責任がある。格安夜行バスや飲食店など、確かに消費者にとっては嬉しいものだが、裏を返せばその安さのシワ寄せは必ずどこかへ来る。日本の場合、多くは従業員の過重労働という形になって現れる。
  • 平成17年に行われたアンケートで、「休日が減っても仕事を第一に考えるべきだ」と考える人の割合は47の参加国のうち、日本人が最下位の20.3%。中国は55.8%、イタリアでさえ47.0%。日本人はめちゃくちゃ働くのに仕事は大嫌い。
  • 「失われた10年」とか20年とか言われるが、実は東証一部上場企業の66%が10年で倍の株価になっていた。有名大企業が足を引っ張っていた。